オレンジの実のなる頃―バレンシア旅行記(2)
それにしてもなぜ、世の婦人方は「これを日本で買おうとするとXXX円くらいするから」という理由で海外にくると必要以上に物を購入するのであろう。買わなければゼロ。スペインでもゼロユーロなら、日本でもゼロ円で同じ価格のはずなのだが・・・。
Cash&Carryの愚痴はこのくらいにして・・・
Hiroshi Matsushima's Travel Journal
11月、バルセロナから地中海沿いに延びるAP-7号高速道路を南下する。
オリーブ畑が果てしなく続くタラゴナ県を通りすぎて、バレンシア県にはいったところで地上の色は一変する。白くくすんだオリーブの緑色にかわって、黄色に近いフレッシュな緑が地上を覆う。スピードを落としてそれらの木をよく見ると、オレンジの実がなっている樹木であることがわかる。
ここでちょっと解説するが、スペイン語でLLという文字は口を思いっきり「い」の状態に広げて「リ」と発音する。ところがこれは日本語の発音にないために日本人にはちょっと難儀する言葉である。むしろ日本語で「ジャ」と発音した方がスペイン人にはわかりやすいのだ。
2008年11月15日
Cordoníu(コドーニュ)はCAVA(カバ)というスペイン産の発砲白ワインのメーカーです。現在では年間2億本が生産され、世界各国に販売しています。
酒蔵の前のブドウ畑風景
この酒蔵は、バルセロナより西へ車で40分ほど走ったブドウ畑の真ん中にあります。
入口風景
今回は気まぐれに家族で訪問しました。門をくぐって右側にレセプションがあり、ここでツアーの受付をします。ツアーはだいたい1時間ですが、ガイドさんの使用言語によって開始時間が違いますので、注意が要ります。我々は12時スタートのスペイン語ガイドに参加しました。
レセプション内部、ゴージャスなソファーに座ってツアー開始を待っています。
建物は19世紀後半のモデルニズムの流れをくんだデザインです。今では国の重要文化財に指定されています。
ワイナリーとして所有するブドウ畑の広さでも世界でランクインするくらいの広さを持っています。
CAVA(カバ)とはもともとは「ほら穴」という意味で、そのとおりに製造過程の大半は地下の穴倉の気温が一定した(11度から15度)の中で作られます。ここの酒蔵には全長30kmに及ぶ世界一大きい穴倉があります。
クラッシュ工程の設備があった建物、今は博物館になっています。
1900年初頭のポスター、当時はまだシャンペンの規定がなかったので、ここバルセロナでもシャンペンとして売っていました。
収穫したブドウは、クラッシュして、液を抽出して、一旦樽で寝かして(CAVAと言われるためには最低9カ月の熟成が必要、高級グレードで約5年熟成させます。)そのあとに瓶詰めをして酵母と砂糖をいれてアルコールと炭酸を作るんだそうです。
そのあとで酵母の部分を取り除いて、新たに糖分をいれるそうな。そしてそのあとでもう一度瓶づめして出荷されるわけです。
二次発酵している瓶の倉庫。とにかく広いです。
糖分の含有量によって、Brut natural (ブルト・ナトラル糖分がほとんどない超辛口)Brut(ブルト、辛口)、Sec (セック、やや辛口)semi sec (セミ・セックやや甘口)と分類されます。
その全長30kmの穴倉を電気車で移動した最後は、Brut naturalの試飲でツアーを締めくくります。
こんな車で倉のなかを移動します。
うん、この超辛口はおいしいぞ。ということで買い込んでしまいました・・・。
また行きたくなりました。(笑)
最高グレードのJaume Codorniuといっても一本、3800円くらいですけど。
投稿者 Unknown 時刻: 13:08
投稿者 Unknown 時刻: 11:30
ガウディの建築物で、最もマイナーと思われるArtigas庭園を紹介します。
バルセロナから北へ100kmほどのところにあるPobla de lilletという村にあります。
バルセロナからC-16号高速に乗ること約1時間、周囲はカタロニア独特の石灰石と低木に覆われた山波が続きます。
Pobla de lilletのランドマークともいうべき石造りの橋です。
この町の中心にある鉄道駅、ここから庭園にいけるのですが、一時間に一本しかありません。
しかし、ここから歩いても20分もかかりませんから、歩くことにしました。
線路ぞいというよりも線路を歩きます。ときたま車も通ります。なにせ一時間に一本ですから
こちらが到着駅。だれもいませんでした。
庭園への入場料は3ユーロ(=480円)です。
庭園の入り口
ここから下って行きます。
あいにくの曇り空、硫黄のような匂いが立ち込めていました。
庭園の中央にはこんな小川が流れています。
てっぺんに見えるのは休憩所
ライオンを模した泉です。折からの給水制限からでしょうか。水はでていませんでした。右上の白い紙には「飲み水ではありません」というメッセージが書かれていました。
こんな形の植木鉢(?)がありました。ガウディっぽいですね。
切り立った崖と小川と建造物がうまくマッチしていますね。
小さな小石を集めてつくったような橋です。ゆっくり歩いても20分もかからない小さな庭です。
隣接する旧織物工場の一部だったようです。今では産廃処理場になっているらしく、プレスされた紙屑が山積みになっていました。
庭をでて再び、村に行きました。
ガウディのパトロン、グエル氏の記念碑がありました。
こちらが村役場、よくみると橋の上に立てているんですね。
日曜日だったせいなのか村は静かでした。観光地らしくないところが気持ちをリフレッシュさせてくれます。
2008年5月4日
投稿者 Unknown 時刻: 17:42
バルセロナ市の北西、ディアゴナル通りの終りのところにセルバンテス公園があります。我が家からは歩いて30分くらいのところです。
「バラの公園」と俗に言われているだけあって、この季節はものすごくきれいです。
今日は天気もいいので散歩がてらに公園にいってきました。
バラのアップ。
こんな感じで普段はぱっとしない公園も色鮮やかな植物園のような様相になっています。
ここでは、花を折って持っていく輩もいませんから、警備員もいませんし、厳重な柵もないのでだれでも自由にバラのアップの写真が撮れます。
バラとラベンダーのコンビネーションもいいですね。公演中にバラの香りとラベンダーの香りが満ちています。
公園からは地中海、フットボール競技場(バルサの本拠地)、モンジュイックの丘を望むことができます。空には一点の曇りもない一日でした。
2008年5月1日
投稿者 Unknown 時刻: 16:25
また、この地域はバルセロナ同様に、カタロニア地方に属していますので、カタロニア語とフランス語の併記されたものが目立ちます。
小さいながらもゆったりとくつろげそうなビーチ。カタロニアの歴史を感じさせる古い建造物など、何度来ても飽きないところです。
お城の入口で日本から老夫婦とお会いしました。ここまでバックパックを背負いながら電車で来たそうです。おそらく定年後の旅行なのでしょう。中睦まじさが印象に残りました。
街中には、日本人シェフが経営しているフレンチレストランがあります。土曜日というのに、ランチメニューがあるのがうれしいです。
右手の白い看板のところです。
le 5 peche
投稿者 Unknown 時刻: 12:40