にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ Somewhere but Here: May 2008

Tuesday 13 May 2008

サンタ・マリア修道院(リポイ Ripoll)

かつて14世紀には地中海の覇者として活躍したカタロニア王国。そのカタロニア王国の基礎を築いてのが9世紀に活躍したギフレ候です。

フランク王国(現在のフランスの元になる)の命をうけ、当時イスラム勢力に占領されていたピレネー山脈以南の土地を奪回するために活躍したのです。

そして、自国領土にするたびに、修道院は教会を建ててキリスト教の再布教に力を注ぎました。

今日行ったのは、そのギフレ候が建設したといわれる修道院。リポイ(Ripoll)のサンタ・マリア修道院です。

この町は、フランスとの国境からさほど離れていないピレネー山脈の裾野にある町です。バルセロナから車で一時間30分といったところにあります。

町の中心に、この修道院があります。
これだけ小さな町だから駐車場は簡単に見つかるだとうと高をくくっていた私たちは、意外な事実にでくわします。 
なぜか町の中心部分の駐車場はすべて満車でした。
修道院より600m以上離れたところに運よく駐車スペースを見つけ(そこが止めていいところなのかはわかりませんでしたが、とりあえず車がたくさん止まっていたので、止めました。)、そこに車をすべり込ませて、修道院へと向かいました。

修道院の正面には、大きな彫刻があり、ここには修道院での生活の模様を月ごとに描かれているのだそうです。

そして、修道院の中にはいって、私たちは駐車場が満杯になっている理由がわかりました。修道院の教会部分には人々がぎっしりと熱街日曜のミサが行われていたのです。常設の椅子だけでは足りないらしく、臨時の椅子をいれて、さらに立っている人がいるという盛況ぶりでした。
まだまだこのあたりでは日曜日にミサにいく信者が多いのでしょうね。もっともミサの後にみんなで飲み食いおしゃべりをするのがならわしでしょうから、そういうところで共同体の絆を強めていくのが彼らのライフ・スタイルなのでしょう。

さすがに私もミサ風景を写真撮影するのは憚られましたので、いったん外に出てミサが終わるまで回廊部分を散歩しました。ここの回廊は二階建てになっていました。あいにくの曇り空でしたが、きれいに整った中庭を囲む回廊には数人の観光客が静かに会話をしながら、我々と同じように時間をつぶしていました。

そうこうしてもミサが終わらないので、一旦修道院をでて隣町にいき、また1時間過ぎた所で、この修道院に戻ってきたら、となりの町役場の前で吹奏楽演奏があったりやたらと修道院前広場が賑やかになっています。

また、我々は同じところに車を止めて、今度は修道院の礼拝堂内を散策しました。ミサが終わって暗くがらんとした堂内。中央にはシンプルだけれども清楚な聖母子像がかけられています。
そして聖壇に向かって左手の奥にギフレ候のお墓があります。
そしてその下にはカタロニア王国を示す紋章がありました。

このカタロニア王国の紋章は、次ようないわれがあります。
ギフレ候が戦場で傷ついて亡くなる直前に、まみえたフランク王に何か最後にほしいものがないかと問われた時に、最後に私のための紋章がほしいといいました。
そこで、フランク王は、自分の四本の指を彼の流れ出る血に浸し、彼の盾にその指で縦に線を書き、それを紋章にしたということです。
2008年5月11日

Tuesday 6 May 2008

ガウディのもう一つの庭(Jardines Artigas)


ガウディの建築物で、最もマイナーと思われるArtigas庭園を紹介します。
バルセロナから北へ100kmほどのところにあるPobla de lilletという村にあります。
バルセロナからC-16号高速に乗ること約1時間、周囲はカタロニア独特の石灰石と低木に覆われた山波が続きます。

Pobla de lilletのランドマークともいうべき石造りの橋です。

この町の中心にある鉄道駅、ここから庭園にいけるのですが、一時間に一本しかありません。
しかし、ここから歩いても20分もかかりませんから、歩くことにしました。


線路ぞいというよりも線路を歩きます。ときたま車も通ります。なにせ一時間に一本ですから


こちらが到着駅。だれもいませんでした。
庭園への入場料は3ユーロ(=480円)です。

庭園の入り口
ここから下って行きます。

あいにくの曇り空、硫黄のような匂いが立ち込めていました。

庭園の中央にはこんな小川が流れています。

てっぺんに見えるのは休憩所

ライオンを模した泉です。折からの給水制限からでしょうか。水はでていませんでした。右上の白い紙には「飲み水ではありません」というメッセージが書かれていました。





こんな形の植木鉢(?)がありました。ガウディっぽいですね。

切り立った崖と小川と建造物がうまくマッチしていますね。

小さな小石を集めてつくったような橋です。ゆっくり歩いても20分もかからない小さな庭です。
隣接する旧織物工場の一部だったようです。今では産廃処理場になっているらしく、プレスされた紙屑が山積みになっていました。

庭をでて再び、村に行きました。
ガウディのパトロン、グエル氏の記念碑がありました。


こちらが村役場、よくみると橋の上に立てているんですね。

日曜日だったせいなのか村は静かでした。観光地らしくないところが気持ちをリフレッシュさせてくれます。

2008年5月4日

Thursday 1 May 2008

セルバンテス公園



バルセロナ市の北西、ディアゴナル通りの終りのところにセルバンテス公園があります。我が家からは歩いて30分くらいのところです。

「バラの公園」と俗に言われているだけあって、この季節はものすごくきれいです。

今日は天気もいいので散歩がてらに公園にいってきました。






バラのアップ。




こんな感じで普段はぱっとしない公園も色鮮やかな植物園のような様相になっています。

ここでは、花を折って持っていく輩もいませんから、警備員もいませんし、厳重な柵もないのでだれでも自由にバラのアップの写真が撮れます。




バラとラベンダーのコンビネーションもいいですね。公演中にバラの香りとラベンダーの香りが満ちています。

公園からは地中海、フットボール競技場(バルサの本拠地)、モンジュイックの丘を望むことができます。空には一点の曇りもない一日でした。

2008年5月1日