にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ Somewhere but Here: 遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (1)

Tuesday, 11 September 2007

遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (1)

2007年4月5日

「朝よ。もう起きなきゃ」

家内の声に驚き、目をこすりながらベッドの左横にある目覚まし時計をのぞきこむ。

3時10分。

もう一度、目をこする。

やはり3時10分。

「だって、今日は朝早く出発するっていうから、昨日は早く寝たんでしょ!」

たしかに昨日はそういうことで、夜11時にベッドに入ったが・・・まさかこんな時間に起こされるとは・・・

今日は2007年4月5日木曜日、ヨーロッパの復活祭休みに一日くっつけて4泊5日で家内とイタリア・フランスを旅行する初日だ。

それにしても、3時とは・・・・まだ眠いがかといって、ベッドでぐずぐずするわけにもいかない。

ため息をつきながら顔を洗い、髭をそる。そして髭そりと歯ブラシ、コンタクト洗浄液をスーツケースにつめて最終の出発準備を終わらせる。

地下のガレージにおりて、スーツケース大小3個のスーツケースを車のトランクに詰め込む。ひんやりとしたガレージの中では、我々の荷物を積み込む音と、ほんの少しの会話だけが響く。私は助手席に座り、カーナビで今日の最終目的地を入力し、カーナビをフロントガラスに据え付けて、ついでにiPodをつなぐ。

日本と違い、カーナビは着脱式のものがポピュラーだ。
だから、車を離れるたびに取り外してみえないところに保管しておくものなのである。
カーナビをつけたまま一時間も車を放置しておけば、間違いなくガラス窓をやぶられてカーナビは盗まれる。カーナビとはヨーロッパではそういうものなのだ。

高速道路のサービスエリア、ひどいときにはガソリンスタンドで車から離れる時もかならずカーナビはとりはずして、トランクにいれなければならない。ちょっとこれは面倒なことではある。そういうことで、カーナビを使うときはいちいち電源ケーブルだとか、窓にカーナビをつけるアジャスターの調整だとかとやたら準備に時間がかかる。

カーナビの操作になれていない、そしてなれようともしない家内はいつも最初、運転席に陣取り、私は助手席でカーナビの設置作業をするのである。

ガレージのドアを開けて外へでたのはちょうど4時。外は晴れているのか今にも雨が降りそうなくらい雨雲が覆っているのかのかわからないくらいに暗い。

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