にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ Somewhere but Here: 遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (21)

Monday 15 October 2007

遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (21)

ラテン諸国のパンくらべ

さらにカフェでビールを飲んで休憩をしたりしながら、ふらふらと街をさまよう。


昼も近くなったので、Plazza della repubblica (共和党広場とでも訳すのか?)というドゥオモ近くの広場にでて、そこで屋外に大きなテントを設置してあるカジュアルなレストランで昼食をとることにする。


Plazza della repubblica (共和党広場)
例によってピザとパスタを注文する。普通のマルガリータピザとブロッコリーソースのパスタである。でてくるまで30分近く待たされたが、まあそんなもんだろう。ここはイタリアだし・・・。



それにしても、前日から気になっていたのだが、付け合せのためにでてくるパンが異様にまずい。これはその日の夕食でも確認したがやはりパンがまずい。フランスだったら犬も食わないんじゃないだろうか。
ここでヨーロッパのパンを私なりに比較すると、

月並みな結論ではあるが、一番おいしいのはやはりフランスのパンだ。表面がカリッとしていて内部はほんのわずかしっとりとしている、そしてパンそのものにコクがある。

スペインのパンはフランスのパンに近いが中が若干固い。焼きたての時ならフランスパンと遜色がないがちょっと時間がたつとこの固さがパン全体の色気をそこなってしまう。

オランダやドイツのパンは表面がフランスパンよりさらに固く、中もガチガチだ。まるで巨大なビスケットをたべているような気分になる。
でも、余計にバターをいれているせいかコクがあるので食べることができる。

そしてイタリアのパンは外側がカリっとしていて、中は日本のパンと同じくらいにしっとりとしているのだが、味は新聞紙をかんでるように味気がない。とにかくまずい。

イタリア人はセモリナ粉の扱いには長けているが、小麦粉の扱いはダメらしい。天は二物を与えないということなのだろうか。

ピザとパスタはおいしかったが、この店はサービスがものすごく悪かった。店内が立て込んで忙しいという時間もないのに、はじめに頼んだビールを持ってきてもらうのに、3回もウェイターに確認しなければならなかった。自分が忘れていた癖にそれに悪びれた様子もなく、いかにも初めて聞いたようなそぶりで対応するのも気にいらなかった。

だから勘定もおつりがないように、きっちり料金だけを払って店をでた。
チップは払いたくないときには払わないというのが正しい大人のあり方だ。旅行ガイドにそう書いてあるからといっていつでもチップを払っているから日本人は馬鹿にされるのだ。
チップを払わないというのもひとつの見識であり、意思表示であるべきだ。

店を出たあと、家内が話しかける。

「ずーっと気になってたんだけど・・・イタリアの人ってこっちがグラッチェといっても、何も返事しない人が多いね。フランスでもスペインでもどういたしましてのような言葉を必ず返すんだけど・・・」

この話題はイタリアをでるまで我々の間で折にふれては、話し合われることになるのだが、我々の結論はもう少し先のところで書きたいと思う。

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