Ponte del Diablo （悪魔の橋）

私が住んでいるバルセロナから地中海沿いに100kmほど南に下った所にTaragona（タラゴナ）という町があります。ここはローマ時代の中心地でしたので、言ってみればバルセロナよりも歴史が古いわけです。
市内には、ローマ時代の円形劇場などがあります。 （また別のところで円形劇場は紹介します。）

ここにはPonte del Diablo (悪魔の橋)と言われるローマ時代の水道橋があるはずなのですが、過去２回この町にいってもなかなか見つけられなかったのです。スペイン語のガイドブックでもどうもいま一つ場所がわからなかったんです。

それで、今回3回目の正直ということで、タラゴナに行ってきたわけです。今回はタラゴナ近くのガソリンスタンドに立ち寄り、店の人にPonte del Diabloがにあるかを聞きました。ところが彼もよく知りません。彼は自分の友達に電話をかけて聞いてくれたのですが、彼もわからないということでした。地元の人が地元の有名な遺跡の場所を知らないというのはちょっとした驚きでした。

それで諦めて、AP-7高速道路を南に下り、タラゴナの出口の近くのパーキングエリアに車をとめて作戦を練ろうとしたところ・・・・

なんとそのパーキングエリアからめざすPonte del Diabloに入る階段を発見！！


標識の左に橋のマークが・・・





さっそく中に入りました。高速道路から一歩入ったこの道は狭く舗装もされていません。アップダウンがはげしい雑草だらけの道を歩いて行くと、突然目の前に巨大なローマの水道橋が現れたのです。南フランスのポン・デュ・ガールという水道橋ではしっかり料金をとってましたけど、ここではどうもタダのようです。（つまりメンテナンスはあやしいということですね。）



橋の一番上の部分は、人が通れるようになっていますが、普通にすれ違うにはちょっと狭いくらいの幅しかありません。高所恐怖症の私には、写真のように橋のとこりに座り込んでいる人の気持ちはわかりません。私は足がガクガクするのを必至でこらえてました。








橋の上から覗いた図




それにしても、こんなローマの遺跡が高速道路のすぐわきにあるというのは、おもしろいですね。