にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ Somewhere but Here: 遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (13)

Thursday, 11 October 2007

遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (13)

さて、不法移民の問題はこのくらいにして、いざ城砦の中に入る。入るとこれがまた城壁の外にもましてみやげもの屋の列、列、列・・・・



そしてデジカメを持った観光客が妙なポーズをとりながら写真を撮っている。斜塔を支えているポーズをとりたいのは、はっきりわかる。しかしそのポーズがあまりにもそれが滑稽なので、彼らだけをカメラに収める。







ピサの斜塔はいまでも傾き続けており、その傾く進度を抑える工事を施しながら観光客に開放しているとのことだ。そういう事情があるので斜塔に登るには入場制限がある。入場料も15ユーロ(約2300円)と高いが、登るのは完全予約なので、今14時30分に入場券を購入しても実際に登れるのは17時過ぎということであった。







こんなところで3時間も時間をつぶす気もないので、そうそうにあきらめて、ピサの大聖堂内部を見学する。

私はキリスト教信者ではないが、教会内部を散策するのが好きだ。
教会内部を見れば、そこがいまでも実際に祈りの場として使われているのか、なかば博物館化しているのかによって雰囲気がだいぶ違ってくる。
概してスペインでは有名な教会でも日曜日には信者が礼拝にくるためか、椅子がいっぱいならべてあって通路はせまい。これはイギリスでも同様にみられた傾向だ。
これに対してここイタリアでは椅子が極端に少ないような気がする。つまり観光客のために開放している空間のように見受けられる。

この大聖堂内部には、壁画にあたる部分にルネッサンスの油彩画が飾られている。つまり人物描写がリアルでかつ遠近法を駆使した劇的な構図の絵が教会の左右の壁と天井を飾っているのだ。






装飾物に関する歴史的な見識などまるで持ち合わせていないが、スペインやイギリスのような中世のギコチない遠近法を無視した絵が飾られているロマネスク、あるいはゴシック様式の教会とはまた違った趣がある大聖堂である。

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