遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (23)
ラベル:
コートダジュール・トスカーナ
タクシーは丘の頂上の広い駐車場に到着する。
チップを奮発して礼をいってタクシーを降りる。
我々は心なしか急ぎ足で駐車場の間をすりぬけて展望台へと向かう。
そして・・・・・・・息をのむ
チップを奮発して礼をいってタクシーを降りる。
我々は心なしか急ぎ足で駐車場の間をすりぬけて展望台へと向かう。
そして・・・・・・・息をのむ
女性の肩のラインを思わせるようなセクシーなトスカーナの丘をバックに、ピンクの屋根が絨毯のように市内を覆い尽くす。ドゥオモの堂々としたヴェネティアン・レッドの円形屋根と白い塔、オーカー色のヴェッキオ宮の塔がまるでピアノ三重奏のように調和を保ちながらそびえ立つ。眼下には、コバルト色のアルノ川が流れる。そして川を眺める視線は左側にあるヴェッキオ橋を過ぎて、さらにトスカーナの平原へと消えていく。
春の風が頬をやさしくなでていく。午後の強い日差しの中、空は抜けるようなコバルトブルー。この旅のハイライトといっていい風景が眼前に広がる。メンデルスゾーンの交響曲「イタリア」が頭の中で響く。
これぞ至福の時。
展望台のところで水彩スケッチをする。広大な景色をはがき代の紙に収めるのはかなり無理がある。でも大事なのは、景色を脳裏に焼き付けることだと信じて描く。
家内は土産物の露店でショールを買った。日中は二十度を超えるというのに、家内は寒い寒いと嘆いている。私はというとシャツ一枚で平然としている。きっと私は寒冷地仕様にできているのだろう。
ちなみにヨーロッパの中では、スペイン人が寒がりだ。フィレンツェの人ゴミの中でも厚着をしている団体はスペイン人だと簡単にわかってしまう。
春の風が頬をやさしくなでていく。午後の強い日差しの中、空は抜けるようなコバルトブルー。この旅のハイライトといっていい風景が眼前に広がる。メンデルスゾーンの交響曲「イタリア」が頭の中で響く。
これぞ至福の時。
展望台のところで水彩スケッチをする。広大な景色をはがき代の紙に収めるのはかなり無理がある。でも大事なのは、景色を脳裏に焼き付けることだと信じて描く。
家内は土産物の露店でショールを買った。日中は二十度を超えるというのに、家内は寒い寒いと嘆いている。私はというとシャツ一枚で平然としている。きっと私は寒冷地仕様にできているのだろう。
ちなみにヨーロッパの中では、スペイン人が寒がりだ。フィレンツェの人ゴミの中でも厚着をしている団体はスペイン人だと簡単にわかってしまう。
スケッチをすませて、今度は階段を降りながら市街地へと戻っていく。アルノ川にそって歩いていると、川辺で三人の若い女性がビキニ姿で日光浴をしている。肌の色からしてドイツ人だろうか。とにかく北欧・ドイツの人は日光浴が大好きだ。
途中、カフェでビール休憩をいれながら、市街地の狭い路地をあちこちさまよう。バルセロナと違って、旧市街地でも壁に落書きがないから気持がいい。
途中、カフェでビール休憩をいれながら、市街地の狭い路地をあちこちさまよう。バルセロナと違って、旧市街地でも壁に落書きがないから気持がいい。
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