遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (20)
ラベル:
コートダジュール・トスカーナ
ウフィツィ美術館でイタリア美術を堪能した後、美術館の裏手のアルノ川にでて川沿いをヴェッキオ橋のほうに向かって歩く。
アルノ川はトスカーナ公国の歴史の中で、政争に破れたものの骨が無造作に放り込まれた川である。有名どころでは500年前ドミニコ修道会士サヴォナローラあたりであろう。イタリアではこの川とローマ市内を流れるテヴェレ川は、歴史に名を連ねた人たちの墓場でもある。
さて、我々が向かったヴェッキオ橋は、橋の上に家が建っている構造をしている橋である。
そしてその家はほとんどが宝飾品の店になっており、観光客でごった返している。フィレンツェは統計によると40万人程度の人口の都市だが、観光客をカウントすれば随時100万人は滞在しているのではないだろうか。そう思えるほどに、街の中は人でいっぱいである。
さて、宝飾品の店が並ぶとおりを、女性を連れて無事に通過できるなどということは、ありえない話、できない相談である。もちろん無事かどうかというのは命ではなく、財布のことである。当然私もその被害にあう。思い出したくないから買い物のいきさつは書かない。
女性がヒカリモノできらいなものは、イワシとサバくらいだと思う。
No comments:
Post a Comment