遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (26)
ラベル:
コートダジュール・トスカーナ
トスカーナをドライブする
4日目 日曜日
いよいよイタリアを発って帰路につく。
帰り道はピサまで高速道路ではなく一般道路を通って帰ることにした。ちょっとでもトスカーナの田園風景を楽しみたいと思ったからだ。
日曜早朝のフィレンツェ市内は車がほとんどなく快適なドライブが楽しめる。片道3車線の広さの道路にでたところで家内がつぶやく。
「ちょっと、これ、車線がないじゃないの!?」
4日目 日曜日
いよいよイタリアを発って帰路につく。
帰り道はピサまで高速道路ではなく一般道路を通って帰ることにした。ちょっとでもトスカーナの田園風景を楽しみたいと思ったからだ。
日曜早朝のフィレンツェ市内は車がほとんどなく快適なドライブが楽しめる。片道3車線の広さの道路にでたところで家内がつぶやく。
「ちょっと、これ、車線がないじゃないの!?」
「いいんだよ。イタリア人は顔をみて運転してるんだから、車線なんて不要なんだよ。きっと。」
ゆったりとしたカーブとゆるやかな坂の上り下りをくり返しながら車はトスカーナの田園地帯をすすむ。靄がかかっていて遠景がみえないのが、かえってミステリアスな雰囲気を醸し出している。
ピサまで来ると道は平坦でまっすぐになる。A12高速道路に乗ると車をオートクルージングに切り換えて、家内とラテン人の気質についていろいろと話し合う。
スペイン人はたしかに親切だ。少なくとも、気持はそうだ。しかし実際に行動にうつしたときに行動する能力がないために親切が仇になることがある。
フランス人は、よくいわれるほど冷たいことはない。人に対する接し方が洗練されている分だけ、冷たい印象が残ってしまうだけなのではないだろうか。フランス人が冷たいという印象は、英語しか話せない英米人がやっかみ半分で考えただしたことだと結論づける(大暴論)
そして、イタリア人に対するイメージについては、今回は保留することにした。なぜならこの2日間にあった出来事をあらためて振り返ってみると、我々がイタリア語を理解していないことに起因する問題がかなりあったのではないかと思い始めたからだ。
どうしても言葉がわからないと人に対して用心深くなってしまう。それは当たり前のことなのだが、そういう状況では相手が親切で申し出たことについてもこちらが身構えてしまう。実は我々が認識していないところでいくつもあったのではないかと思う。
うん、今度はきちんとイタリア語を勉強して(私がするのか家内がするのかも保留にしているが)ミラノ、ヴェネティアに行こうと結論をだしたところで、イタリア国境を越えて、またフランスへ戻る。
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