遥かなるトスカーナ、静かなるコートダジュール (17)
ラベル:
コートダジュール・トスカーナ
パスタ
いよいよ、イタリアで初めての夕食である。最後の晩餐(Ultima Cena)ならぬ最初の晩餐 (Primera Cena)である。
にぎやかな通りの一つ横に入った静かな通りでよさそうなレストランを探す。我々ははなからパスタを食べることしか考えていないから店の入り口においてあるメニューでパスタのメニューが少ないものは候補からはじいていく。そうして数件目でこれならよかろうという小さなレストランに入る。
食事をしたときに写真を撮り忘れて、翌日撮ったのでこんな写真しかありません。
前菜にわれわれはトスカーナサラミとトスカーナ豚のハムとパルメザンチーズの盛り合わせをたのみ、それぞれペンネアラビアータとカルボナーラスパゲッティを頼む。
そしてパルメザンチーズ。
ヨーロッパでは比較的パルメザンチーズを入手しやすいが、チーズの端の方は固いので普通は残してしまうところなのである。しかし、これがなんとチーズのはじまで軟らかくて食べられるというすばらしい一品。 トスカーナの赤ワインといっしょに平らげる。あとからラビオリも追加したがこれはちょっと多すぎたかな。おいしかったんだけど。
さて、パスタである。
これから2日間にわたり、我々はパスタを食べ歩くことになるのだが、(高松うどんツアーみたいだな)パスタはイタリアのどんなヤクザなところでもおいしい。
きっちりと固めにゆでられていてふにゃふにゃのびたラーメンみたいにはならない。みたかイギリス人、スペイン人これがパスタというんだよ。
ペンネアラビアータ
イタリア人は、パスタを茹でることについては、国民的威信をかけているんだと思う。これができなきゃ国民にあらずとでもいいたげに。そしてパスタがパスタとして認められる茹で上がり状態の許容範囲は他国のそれに比べて異様にせまい。
カルボナーラ
最後に食べたラビオリ
ただ日本の残念なところは、白米を炊くテクニックをすべて炊飯器という電化製品にノウハウを特化してしまい、なべでご飯がたける人がほとんどいないことだ。それに対して、イタリアではただしい主食の作り方としてすべての人の脳裏にパスタのゆで方が刻みつけられているような気がする。
No comments:
Post a Comment